忍者ブログ

養母の凄い人生

カテゴリー「未選択」の記事一覧
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

私は中学3年生になり高校入試の手続きに訳の分からないまま日々が過ぎていったのですが、受験の為の書類に添付する戸籍謄本が必要となり市の出張所に貰いに行きました。帰りの道すがら内容を確認していると“養子”と記してあったのです。分かっていたこととは言えこれは決定的でした、血の気がサーッと引いていくようでした。辛かったです、どのようにして家まで帰ったのか覚えていません。気が付けば家の前に横たえられていた古い電柱に腰をかけ家を背にして周囲が夕日で赤く染める中、背中を丸めて繰り返し紫色に滲んだ手書きのものをコピーした謄本を読み返していました。その文字も暗くなって見えなくなりやっとわれに返った感じで家に入ると母は台所で夕食の支度をしており、私の様子をチラッと見ると「グレるんならグレてもいいんだよ。何もこんなご時世に他人の子供を伊達や酔狂で育ているじゃないんだ」と自分の手元を見たまま私には眼もくれず言い放ったのです。私は「グレるもんか!自分が損をするようなことなんかしないよ。それよりこんな貧乏な家に貰われるぐらいなら施設でも行ったほうがましだったよ!」と言い返したのです。なんとヒドイことを言ったのでしょう。殴られる事を覚悟していた私は悔しさをじっとこらえていた母の横顔を忘れられません。母はとても強い人だったのが私に好きな事を言わせたのです。これが気の弱い女々しい母だったら私は何事にも気を使って性格も変わっていたように思います。母の強さが私を自由奔放に何の遠慮をする事もなしに本当の母に反抗するように思春期を過ごせたのだと思います。
 
PR
Copyright ©  -- 告白 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by 妙の宴 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]