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養母の凄い人生

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幻の我が子
 秋も深まり冬用の漬物も一段落したある日中学校から帰ると父が職場から帰っていて私に母を近くの個人病院へ迎えに行くように言いました。このところ具合が悪そうにしていた母が朝から病院へ行っているだと言うのです。歩いて3分くらいのところをどうして一人で帰ってこられないのか不思議に思いながら病院に行くと母は青白い顔で口元には何かを吐いたような跡が残り乱れた髪の毛を櫛で掻き揚げながら出てきました。もう夕方になっていてこんなに長い時間をかけて検査をしたのかとその時は思っていたのです。
 家に帰ると母は医者から言われたことを父に説明をしていました。子宮に筋腫が出来ていてそれは相当おおきく医者が言うには「像の頭を撫でるより明白」と言われたとのことでした。当然手術をしなければなりませんが我が家の事情がいろいろあってすぐと言うわけにも行きませんでした。その後母の体調は以前よりは少し良くなったようで吐いたりする事も無くなり落ち着いていました。あの出来事は私が大人になってから分かった事ですが、母は検査に行ったのではありませんでした、子供が出来たのですが産める状態ではないので中絶をするために病院に行き、結果として子宮に筋腫がある事が分かったのです。何という悲しい事でしょうか、他人の子供を肉体を張りながら育てて自分の子供ができても産むことが出来ないなんて、そしてとんでもない病気が見つかりお腹にメスを入れなければならないなんて、神様、母がなにをしたというのですか?こんな地獄が現世にあってもいいのですか?でも当時中学生だった私には事実は分からない事でした。
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