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養母の凄い人生

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”とき”に雇われた人々

お客は母ひとりの店にはあまり来なくなっていたので若い女性を使うようになった。その中の一人で以前に店で働いていた清子さんがやってきた。母が「あの娘は最近彼氏が出来て店に来ると二人で部屋に入ったきり出てこないから困る」と言っていたが店を辞めてひと月位経っていただろうと思う。長火鉢をはさんで母と話していたが彼女は突然ウーッとうなって前かがみなった。その後姿にお腹が痛そうだったので私が駆け寄ろうとしたときこちらを向いて座っていた母が物凄い怖い顔でこちらに来るなと目で合図をした。心配でそのまま見ていたのであるが奇妙な事が起こっていた。彼女が片足を立てて苦しそうに唸っている、その前では母がその足元を今まで見た事も無いような恐ろしい顔でじっと凝視しているのである。彼女は着物の裾を広げて後ろにいる私には見えないようにしていたがあの時の母の顔はただ事ではない様子だった。後から何があったのか母に聞いてもいつもは何でも話してくれるのに子供には関係ないと叱るばかりであった。想像するに、流産したのかそれよりもっと何かおぞましい事があったような気がしてならない。
姉はこんなとき運が良いというのか決まってその場に居ないのである。子供としては見てはいけないものを見てしまったような後ろめたさがいつまでも残っていた。
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