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養母の凄い人生

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貰いっ子
商売を始めてから2~3年は食べるぐらいの事は何とかなっていた。しかし、その住所は母が女郎をしていた遊郭からはそう遠くはなかったので、母の過去を知っている人たちも近所に居たようで、噂が広がるのに時間はかからなかった。晩酌がてらに立ち寄っていた近所の亭主族も女房の嫉妬もあってか、店は日一日と閑古鳥が鳴き始めた。噂話の好きな人々の多い下町であり、私達が養女であることも知れ渡っていた。近所の子供達からは「やーい、もらいっ子」とよく言われたので、私はやはりそうだったのかと思いながらも、余計な事を自分の子供に教える親たちに腹が立った。そんな時、私には、決まって言い返す言葉があった「あんた達の親なんか自分の産んだ子供を育てるだけでヒーヒー言っているじゃないか。貰いっ子でなにがわるい!私の母さんは他人の産んだ子供を一生懸命に育てている立派な母親だよ!そんな人に貰われて何が悪いのさ!」と、言われた事に対する腹立たしさをどう表現してよいのか分からないので無我夢中になって怒鳴り返したものだった。母が私の出生を必死に隠しているのに近所の子供たちが大声で叫ぶことに腹が立ったのである。母は自分の過去は隠そうとはしない人だった。「誰にも迷惑をかけないで生きてきた」それが口癖だった。しかし、私が養女であることは何度きいても本当のことは言ってもらえなかった。
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